2019年3月20日水曜日

まだまだいる、不審な業者たち


 TVインタホンから「昨日お電話しましたxxと言います」という声が聞こえたので、母にその旨を伝えたら、顔をしかめて横に手を振る。断れ、ということだったので「あー、ちょっと母が出られないそうなので・・。また今度、よろしくお願いしますー。」こちらも面倒くさいので関わりたくない。とっさにそう返事をした。

 相手の不本意そうな顔が見えたような気がしたが、相手にしないことに。母にどういう電話があったのか聞いたところ、なにやら金融関係のもので、以前大変励まされたことがあった、という内容だったらしい。母本人に、心当たりはないらしい。押し売り系、もしくは今問題化している、強盗詐欺、アポ電殺人の系統なのだろうか。そう考えるとおそろしい。

 もしくは、ただ単に母が忘れている可能性もある。私が、こういうことがあったよね?と質問した内容も、本人がそのことについて、私にさんざんくだらない長話を聞かせていたくせに、きれいさっぱり忘れているのである。あきれてものが言えない。

 母の物忘れのひどさは、加齢によるものもあるだろうが、発達障害によるものもかなりあると、私は思っている。
 普通の感覚では体験しえない(この人にはこれを聞いてもわからないだろう、という予測が、普通はできるはずなのだが)会話の流れ、スピードに見合わない、唐突な物忘れが出現するからである。
 会話の道を歩くか走っているかしているとする。と、いきなり目の前に巨大なブラックホール、もしくは足元に断崖絶壁が広がる、というタイミングで、会話の壁にぶち当たるのである。その失望感と言ったら、母親に対する期待感信頼感を0にするほどの破壊力なのである。


 それはさておき、同日中に違う業者?(不動産屋?)のような人がやってきて、おとなりのxxさんは、いま、どなたか別の人が住んでいたりするのでしょうか?などと様子を聞きに来た。
 母によると、当人のお孫さんが来ていたことがあったが、そのあとはよくわからないそうだった。が、空き巣狙いかもしれないし、そもそも名乗りも上げない心を許せる相手ではないため、「あ、ちょっとわかりません。すいません。」と言ってインタホンを切った。こちらもなんやら、怪訝そうな、微妙な表情をしていたようだったが、お引き取りいただいた。