2020年2月9日日曜日

稀代の変人で偉人、吉藤健太朗さん

病気などで外出困難な人でも働ける、という画期的なプロジェクトを推進する、オリィ研究所を創設。

 例のごとく、また漫然とテレビをつけていたら、何やら面白いことをやっていた。ロボットの中身の人は、遠く離れた遠方の地域にいるが、ここにいる分身ロボットとして給仕を行う。画面上でしか行えないオンラインゲームなどでのやりとりが、リアル場面を通じて行われるようになってきている、というとらえ方もできそうである。

 が、開発者の吉藤さんは、重いALSを患っていた親友への思いがあって、ここまでたどりついたということであった。病気による体のつらさ以上に、外に出られない、社会と接することができない孤独のつらさも想像以上である。これは高齢者を通じても同じことを感じたということ。

 入院や、それを引き金とした不登校を経験、コミュニケーション力不足をおぎなうためにいろんな修行をしたりと、本人もあまり普通でない経験を積んだ。それに加えて難病の友人との出会いを通じて、今の吉藤さんがあり、彼の思いを軸に、学生時代から数々の賞を受賞するほどの本人の才能、周囲の援助によって、会社が設立された。https://orihime.orylab.com/

 会社の製品を調べてみると、もともとある、ALS患者さん用のアイ・スイッチ(視線で機器に指示を送れる)なども組み合わせて使用できるシステムであり、価格もびっくりするものではなかった。外出困難者でも、外に出て働くことができたり、誰かに自分の分身を連れて行ってもらうことで、リアルな感覚で同行することができる、非常にすばらしいものである、と思った。

 不登校者やひきこもりの人への利用も提案されているようなので、さらに開発や周知理解がすすむといいな、と思った。
 外出困難に限らず、遠方との会議やコミュニケーションツールとしても、便利に使えるのではないかと思う。

 以前観たSF映画「サロゲート(Surrogates)」を思い出した。
https://www.google.com/search?q=%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88&rlz=1C1CHBH_jaJP774JP781&oq=%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88&aqs=chrome..69i57j0l6j69i61.2207j0j7&sourceid=chrome&ie=UTF-8
本当の中身はみな家に引きこもって、分身が外を闊歩しているという話である。これも極端だが、通勤などの負担を減らす場面では、本当はどんどん利用されてほしいものである。
 今起こっている感染症問題も、これなら生身の人間が人混みに行く必要もないため、早期に解決しそうである・・。

 個人的に夢を膨らませると、ドローンと組み合わせて好きなところに飛んでいきたい気もするが、のぞきなどの悪用に利用されかねないので、実用は難しいかもしれない。