2025年1月6日月曜日

(昔の記憶)凧揚げ(たこあげ)

 

遠い昔だが凧は、竹ひごを使ったものを父が作ってくれていた記憶がある。

竹ひごで作った凧であったが、これがなかなか飛びづらいという記憶であった。

凧を飛ばした記憶というのは、幼稚園~小学校低学年の一時期、広島県に住んでいたのだが、父の会社の社宅に住んでおり、近所に何もない野原がぽつんぽつんとあった。坂の多い地形で、野原からの景色もひらけていた。父が竹ひごを組んで凧を作り?、それを兄が持って、その野原で引っ張ったのである。

が、私しか覚えていないかもしれないが、せっかく風に乗って大きく上がっていた凧を、兄が放してしまったのである。それも、意図的というのか、父が言った言葉をカン違いして、「放して」と聞こえたとかで、手から放してしまったと後から言っていたことである。

なんで「放して」っていうのかなあ、と思いながら放したそうである。手を離した凧は、そのまま風に乗ってどこかに行ってしまった。想像すればそうなることはわかりきっていたのだが、聞こえたままに実行に移してしまった兄は、とても素直な子どもというのか、思考力停止?(子供だから仕方がないというのもあるのだろうか)でそのまま凧を手放してしまったのであった。

それきり、凧の消息は分からずじまいだったような、そんな思い出が残っている。