2018年9月8日土曜日

母の表情

 以前も書いたのだが、母の思考形態はとても変わっていて、一点に対してものすごい情念やら集中力をもっているのだが、まったく周りが見えないというのか、物事を全体像のなかでとらえたり、まわりと関連付けて考えることが大変苦手である。物事が一つ一つ独立して点在するかのような感覚での言動をとっている。なので、もちろん、空気も読めないのである。
 言葉で詳しく説明すると、こうなってしまうと思うが、一緒にいると、なんだかとても変わった人だという印象である。
 それゆえ母は自閉症スペクトラム(アスペルガー)傾向なのでは、と感じている。

 パーキンソンを患ってから体が動かなくなったり固まったり、チック症状が起きたりと不快さが増えてしまい、つらいと思うが、夜に話していると、ものすごく顔が苦痛で歪んでいることがあるのだ。そんなに症状がつらいの?と心配して聞くと、「眠い」とのことで、本人はその眠さしか感じていないようだった。



 眠いというせいであまりにも苦悶に満ちた表情になってしまうことが心外だったが、本人は自分がそんな表情になっている、という認識や、そのことへの関心も皆無である。おそらく、自身を客観視することがもともとないあたりも、自閉症スペクトラムの特徴なのではないか、と疑っている。