2018年9月13日木曜日

ホラーな夢「影男」

江戸川乱歩原作のこちらが有名らしいが、今回のこれとは無関係である。

 夢の中でどうやら、誰かの家にとめてもらっているような状況で、ずいぶんとややこしい造りの家屋の中、殺風景な廊下階段を通ってある部屋に案内され、荷を解いてくつろいだ。おそらく一人きりであった。

 その部屋は広めなのだが、部屋の二か所以上に大きな鏡があり、室内を移動すると、必ず壁にかかったそれの前を通ることになるのだが、困ったことに、黒い影がいちいち映ってしまうのである。なぜか、視線をやった鏡の間を瞬間移動し、即時それが映り込むのである。
夢に出てきた「影男」(左側が腹部、右側がでん部で、なぜか体の一部分のみで登場)

 面倒なものに捕まってしまった・・、という感じがした。そしてそれに付き合って向き合ってやると、なんとベラベラと話を始めたのである。
 近所のおばさん?とかの話だっただろうか、空虚な感じの声で、何の話だ、という話をしゃべり続ける。うるさい上に全く話が頭に入ってこない。なんなんだ・・。しかもオバケにそんな話をされても所詮、気味が悪い。
 ヤレヤレもういいだろう、と思って、こちらも部屋を出たいので、と話をさえぎって逃げ出した。

 陰気くさい部屋を出て反対側の廊下を見ると、別階段があり、竹籠を編んだような不思議な壁でかこまれている。なので隙間から、しゃれた感じのカフェだのが透けてみえる。
 ここはホテルだったっけ、というほっとした感を感じながらも部屋に戻ると例の影男がつきまとう。ここのホテルを出ても、家までついてこられたらどうしよう、などという恐怖を感じながら、夢が終わった。もしかするとオバケに関しては、誰かのデフォルメなのかもしれない、という気もする。