2020年5月4日月曜日

2月からホームに入居

 実家の母が、1月末に老人ホームの体験入居をしたが、一長一短はあるかもしれないが、スタッフの対応、費用などのコストパフォーマンスも含め、そこがこれまでの中で一番良かったようだった。そして、すぐになら空きがある、ということだったので、翌週末から急遽、入居を決めたのだが、これがコロナ流行となった今ではまさに、絶妙のタイミングだったようだ。

 入居して週が明けてから、関連業者さん1名に感染が確認されたために、施設が出入り禁止となり、外部者と入居者との面会が禁止となったのはかなり早い時点からの措置で、とても適切だったと思う。今となっては入居や見学などと言っていられないのではないだろうか。

(イメージ画像です)


 騒動になる前に入れてよかったと思ったのは、それだけ母の状態も思わしくなく、命にすぐに関わらないものの、まったく自立性が低下していたからである。
 週の5~6日は全部介護サービスが家に来て、お風呂介助、買い物介助、口腔ケア、理学療法士によるリハビリ、マッサージ、通所などの介護保険を総動員しての介護サービスオンパレードだったうえに、こちらに対してももう会話が全部、「やって。」ばかりになりつつあった。本人のやりたいと思う気持ちが強いためになおのこと、こちらへの要求がすごくなるのである。
 ADHDのため、あちこちに気が移り、要求の数も多いが、私はこう思うの、ああじゃないこうじゃない、と、重要な話とそうでない話が混在しすぎて、コミュニケーションがとれていればいい、というものでもない。

 また、パーキンソン病を患って、何をしゃべっているかもわからないときが多く、かなりの我慢をしながら相手の発言に耳を傾けないと、コミュニケーションが成り立たないことが多々ある。
 母にはすでに、なるべく長く自宅にとどまりたいというのは分かるけど、限界はもう超えてるからね、とは通告していた。

 その直後くらいでのコロナ騒動のために、今となっては介護サービスもほとんどストップしてしまったのではないだろうか。そうなると母もかなりのストレスを受けることになる。こちらも一日中の母のストレスを受けたり、子供の進学目的での同居という本来の目標とは離れて、本物の介護生活に入らないといけない可能性もあった。土地家屋の全相続と引き換えにと言われても、今の気持ちは追いつかない。

 また、私や子供からもウイルスを持ち込んで家庭内感染などをしたら、高齢の母はひとたまりもないのではないだろうか。というわけで、本当に行動タイミングが合って良かった、としか言えないのである。