ブランド創始者・イヴサンローランの人となりを、この展覧会に行くことで初めてきちんと知ることになったのだが、まずは女性ではなく男性であったということ。眼光の鋭く、そしてどこか神経質そうな雰囲気を醸し出した細身の若い青年が、初期のサンローランだった。
若いころは、本人もモデルをできそうなくらいの容姿端麗さがあったようだが、美的センスも優れ、一台トップブランドを築いたのである。
写真撮影不可のゾーンがほとんどだったため、撮影できた写真が少ない。が、60年前の展示物も数多くあったものの、洗練されたデザインは、今見ても古臭さを感じさせないものばかりであった。