2024年6月11日火曜日

イエシカ夫妻談の忘備録-1

 


先日、ご夫妻から聞いた話で、記憶にとどまっている話の中からメモをしておく。(本命は、フーベールさんが北海道の写真家の展示を見に行く、ということのようだったが、ご夫妻の東京観光のときに、近郊のこちらにも足を運んでもらった次第である。他にも地方へもかなりたくさんの場所を訪問し、自然を楽しんだり、温泉に入ったり浴衣を着たり、いろいろな体験をしていったそうである。)

フーベールさんによると、地方の道路での一面で、交通誘導の人が、何度も何度も頭を下げて、「どうぞ、お進みください。」という感じで誘導していたそうなのだが、何度も何度も頭を下げる、という行為がとても印象的だったようで、そんなに頭を下げまくって忙しそうだ、大変じゃないのかな、という感想を抱いたそうである。

一方イエシカは、日本では所作の一つ一つにワンクッションを置くというのか、気を配っている感じがするそうである。オランダでは、気配りなしでもっと、ダイレクトな感じの所作の人もいる、ということ。思いつく例だが、例えば、飲食店で飲み物や食べ物を配膳する際、海外だとあいさつなしで、ドン!という感じで置く店員もいる、ということなどではないだろうかと思う。

たしかに、日本の礼儀正しさに、しつこさはあり、地方に行けば行くほどそういう経験もあるような気がして面倒だと思う点もなかったことはないが、世間ずれしていない地方に行くほど形式を重んじる生真面目さがあるだろうか。深くかかわると気疲れしてしまいそうなのは、ちょっとわかる気がする。

海外でのダイレクトな行為自体に、批判的な視点はないが、その所作をした相手の気持ちが伝わった時に、悪気がないかどうかは一応チェックするかなあ、という気はする。