昔中学生だったころの思い出である。社会科の先生で担任?でもあったような記憶のO立先生の話である。なぜか時折記憶がよみがえり、暑い夏時の話なので書くことにした。
もちろんその時代、教室にはエアコンなどもなく、冬にストーブが搬入されただけで、夏にしてもそこまでつらい季節ではなかったころの話。
O立先生は暑い時期になると、持参したタオルでもって、顔をふく、ところまではいいのだが、そのタオルで顔をふいたり教壇の自分の机を拭いたり、どちらも交互に拭いていた記憶なのである。教壇机は、ほかの先生も使っていて、いろんな人の指紋やら汚れなどもついていそうだし、黒板のチョークの粉なども飛んでいそうである。そんなイメージの机なので、マイタオルで拭きまくって自分の顔も拭く、というのはどうしても汚いなあ、と思いながら見ていたのであった。温和な雰囲気の恰幅の良い先生で、他に特に欠点は見当たらなかったのだが、唯一そこがなんだかとても気になってしまったのであった。
周囲の子は誰もそれを話題にしなかったが、気づかなかったのか、なんとも思わなかったのかまではわからない。