2018年6月11日月曜日

新幹線三名死傷事件の犯人像



 今後の対応がどうだとか、社会背景がどうだとかの話は、TVでの各専門家評論家が話すことを聞き流すばかりであるが、犯人の小島容疑者は、父親からのインタビュー映像を見ていると推測できてしまうが、発達障害者であると思う。

 本人はワー、とやりたいようだが、誰からも相手にされない。 また、子供時代に学校でのテストの点が悪いことを父親が指摘し、この成績は殆どビリだと言うと、「xxの方が点が悪い」と言い逃れをする。だが、どのみちダメな方のグループじゃないか、というと、「違う!違う!」と猛反発。この中での少年の理屈的な正しさは皆無だが、何か訴えたいことはあったのだろうか。

「ぼくはアスペルガーなお医者さん」こちらもおととし読んでみたが、筆者が子供時代、正しいはずの自分の訴えが無視され、黙殺されたとき、パニック状態になってしまった。頭の内部構造を言葉で表現すると、「違う!違うんだ!」という言葉(または気持ち?)ばかりが、脳内をぐるぐるまわってしまうのだそうだ。


 残念ながら、自分の周辺を見ていたり、本を読んで研究していると、全員は犯罪者にはなりえないが、部分的には共通な傾向のある発達障害の人はたくさんいると思う。

 また、ワー、とやりたいのはとてもわかるが、世の中、それをやりたいと思った瞬間に周りの人に対して即、それができるという訳ではない。そのうち、スポーツだの音楽だの趣味だのに分化される、というのか。ワー、を何かへ向ける情熱のようなものに昇華できないと、「うつ」だの自殺願望だのになってしまうかもしれない。