2019年6月6日木曜日

母の入院

 パーキンソン病は、調子のよい日と悪い日があり、それを繰り返しながら、少しづつ下り坂を降りていく進行性の病気である。全身の力が入りにくくなり、運動・動作・発声・排泄、どれをとってもうまくいかなくなっていく。
 つい数年前までは、歩行用カート(おばあさんがよく使っている手押し車)を使うのは年寄りくさいからいやだと言っていたが、2年ほど前くらいから、どうしてもあったほうが歩行が楽だ、ということで使用を開始した。うちの母は見栄えを気にして、よほど使いたくなかったのだろうが、病気の進行にはかなわない。

画像はイメージです

 最近は特に、立ち上がる時にものすごく時間と労力がかかるようになり、動き出しがスムーズにいかないとこぼしていた。1~2分ほど体が固まって、ずっと立ちすくんでいることも多い。運動神経がダメになるため、姿勢の立て直しもうまくいかず、立っているとそのまま後ろにしりもちをつくことも多い。排泄力も落ち、常に便秘状態の上に、もれやすくなっている。声もだんだん力なくかすれて聞こえにくくなり、何を言ってるかさっぱりわからないことが多い。また、手もうまくうごかないので、家事は自分の食べ物を用意することくらいで、家全般のことは私が行っている。
 進行していくので、良いことは何一つなく、今後車いすになって、寝たきりになるのはおそらく、時間の問題かと思う。

 入院のきっかけは、一時的かもしれないが、ほとんど歩けなくなったことと、排せつの前後に、介護パンツを自分で上げ下ろしできなくなったことである。本人もショックだったと思う。
 私は実は、子供の進学の都合で実家に滞在させてもらっているので、この家を相続する立場ではもともとなく(兄が相続)、それもあるが、母を介護するということはおそらくできないし、考えていない。諸事情により、私が介護を行わない場合は、母が自分の世話ができなくなれば、入院またはホーム入所しかない、ということは母との決定事項である。

 医師からは、今回の入院については、リハビリと投薬調整によって、2週間~1か月でおそらく退院できると思います、と聞いているのだが、あと2週間でうまく退院できるのかは今のところはわからない。
(退院できた場合、その後は介護サービス適用により、在宅入浴サービスが週に2~3?回受けられることはわかったが。)