動画ではなかったと思うが、ネット上にこのような解説が載っていた。
「人の気持ちを理解できない、というのは、人の気持ち、よりも物への関心がより強く働いてしまう傾向が特にある」から、らしいのである。まあ、そうなのかなと思う。
もちろん、人の気持ちも、場合によってとても面倒くさいものがある。さまざまなこだわりや価値観によって作り出され、うんちくだの持論だのを持ち出された時には、面倒くさいことこの上ない。
母に限ったことではないのだ。当事者の悩みは深い。 |
が、人と一緒にいるということは、長い間同じ空間にいるとその場の空気というものは当然作られてくる。その中で「なんなの、いきなりその発言、展開は」「いったい、何の話がしたいのだろう?」という異空間からやってきたような不思議感漂う物言いや、いきなりぶしつけにこちらの状態も感じ取らずに唐突に要件をズケズケと言いつけて来て、相手に妙なストレスや戸惑いを与える。
家族だからできる気安さが、当人にとって居心地が良いことらしいのだが、一緒にいるほうは安らげない。この空気の読めなさは、母をまたやり玉にあげてしまうのだが、時折、そのままあてはまってしまう。人との距離をうまくつかめない、という感じだろうか。
ちかごろ、発達障害者の配偶者など、家族がが陥る心の病を「カサンドラ症候群」と言うらしいのだが、それに気づいたら相互理解を深めるようにして、適切な心の距離を保ったり、嫌だと思うことがあったら、はっきりと本人に言わないといけないのかもしれない。