2019年12月20日金曜日

中高年たちの声

 雨の日に美容院に行った。電車に乗ったところ、昼間のすいている電車なだけあって、おしゃべりに興じているオジサンたちがいた(70台前後の暇で元気な感じの人たち)。こちらが乗車して目の前のあいた席に座るのにも、視線を感じたが、どうでもいいのでスマホチェックに集中した。

 それでも時折、声は耳に入る。「ああ、もう一駅増えるんだったな。なんて言ったっけ、えーと・・。品川ゲートウェイか。」「まったくヘンな名前つけやがって。」

 おや、その通りなのだが、彼ら世代にもやはり、新駅の名称は評判がイマイチなのだろうか。ちょっとゲートボールっぽい名前だなあと感じていたし、感覚としては50年以上前のセンス、という感じだし、おしゃれさとはかなり程遠いものだと感じていた。が、ここまで万人に不評な名前というのも、残念至極である。(後から気づいたのだが、品川ではなく高輪ゲートウェイである。)

(イメージ画像です)オジサンたちは横並びに座っていた。

 美容院の帰りに百均に立ち寄った。日中の百均だったが、それなりに混み合い、レジ待ちの列を誘導する足元マークが床に設置してあった。
 店員さんの「お客様!そちらはほかのお客様が順番をお待ちになっていますので、こちらの商品棚の向こう側からお並びください!!」という大声でハッと見たら、おばあさん(元気な人)が、「ハハハ、こっちからじゃだめなのかね。知らなかったね。知らぬが仏、っていうものね。」
 うーん、のびのびと明るいが、ちょっと「知らぬが仏」の使い方がヘン・・・。

 人数が多いし、街に出ると働く人も多いので、流れを読んでそこに適合するのが自然とできていってしまう都会。が、平日の昼間なのでいろんな人がおり、マイペースな年寄りはどこまでもマイペース。おおらかな田舎のような雰囲気を感じさせてくれた。