2020年10月22日木曜日

身内の認知症

  叔母が認知症を発症してしまったようだ。

 去年の夏に、従弟が叔母を連れて一緒に三茶のキャロットタワーに来て、一緒にランチをした。久しぶりに会って話ができたのは良かったのだが、こちらのする話への呑み込みが非常に悪く、とても理解力が落ちてしまっている様子であった。それに加え、叔母の話の中で、勝手に途中から主語が入れ替わって違う人の話にいつのまにか変わっていたり、時系列がいきなり変わってしまっていたりと支離滅裂感が増し、話をするのに疲れるなあ、と思っていた。それを指摘すると、「こちらはもう歳なんだから、頭がきちんと働かないのよ。そこは大目に見てよ」と笑いながら返されてしまったが・・。とにかく叔母は大変話好きで、私と話していると楽しいわ、また話しましょうよ、(こちらの母親の話にも、いろいろ花が咲いてしまうのもあり)ととても喜んでいた。


 そのあともメールをもらったりはしていたが、話の呑み込みが悪く、自身の話も伝わりにくくなっている叔母への対応に、少々疲れてしまったので、早く切り上げようと思ってじゃあね、みたいに簡潔に済ませようとすると、様子がなんかおかしいけどどうしたの?とひどく気にして聞いてきたり。 あまりの面倒くささに、もう、いいから!みたいになって電話を終わらせてしまったのだが。

 そのあとに、股関節の不具合のために叔母が手術をしたらしいのだが、様子を聞くためにこちらからメールをしたところ、認知症を発症したので携帯を使わせていないという従弟からの代筆。前々からすでに、認知症傾向はあったものの、普通の生活をしていたが、股関節手術や入院をきっかけに本格発症してしまったらしい。というわけで、叔母も、ホームに入所してしまったそうだった。

 叔母は、二十数年前にすでに脳卒中で右半身に麻痺が生じて体に不具合が出てしまった、旦那さんである叔父の面倒を見てきたが、私は必ず叔父よりも長生きしてやるんだから!が口癖の叔母だった。(先に死んだら負け、ということ?面倒を見ていることが大変ストレスで重荷だから、早く解放されて悠々自適に暮らしたい、ということだろうか。我慢、我慢、の毎日だったのだろうか。)名前も顔も伏せているからここまで書いてしまったが。

 が、認知機能がおかしくなって、死んだ人を生きているかのようにとらえたり、なにやら言動がおかしくなってきたと、いう従弟からの報告だった。叔父のほうはというと、不自由な体ではあっても意識はしっかりしているので、介護保険でいろいろと身の回りの世話をしてもらいながら暮らしているのだとか。