2020年9月13日日曜日

バンクシー展を観てきました

  ニュースなどですっかり日本でも有名になったバンクシー、こちらの展覧会をやはり、子供が見たいと言うので横浜に連れて行った。私は、純粋にきれいだったり心に印象的に残る作品かを求めたいところ、バンクシーは社会風刺性が大変強く、少々路線が違う感じだが、いわゆる流行りもの、ということで話題性は高い。

 風刺性が強いため、作品に元ネタを引用し描く作品が多いが、漫然とそれらをみて、何が元ネタかをわからないまま素通りしてしまうものも多々ありそうである。とりわけ日本で話題性がないと、知らない人も多いのでは、と感じた。そんな中で、元ネタに気づくことができたものを少し記録しておく。

「ナパーム」

バンクシー作品。貧困国を搾取する、アメリカ消費主義への風刺画だということ。

こちらが元ネタの少女。ベトナム戦争中、ナパーム弾で焼け出され、燃える衣服を脱ぎ棄て背中に大やけどを負いながら泣き叫ぶ9歳の女の子。たまたま実家にあった「LIFE」写真集を見て、この写真を知っていた。亡くなった子供を抱きかかえる母親など、もっとひどい被害写真もあるが、そちらも印象的であった。

顔だけは知っている、どこかの政治家。調べたらチャーチルだった。

こちらが元ネタ。暴動時に誰かがイタズラしたものをバンクシーがとても気に入り、作品として登場させたらしい。が、海外の政治にくわしくないため、チャーチル像がどうしてこのようなことになっているかが、いまいちわからない。


警官に職務質問をされるドロシー。アメリカでは大変な有名人と思われるが、なんでもかんでも警察の取り調べが強化されている今の現状を風刺したものだそうだ。

こちらが元ネタの、「オズの魔法使い」に出てくるドロシー。1939年製作と大変古いがフルカラー映画であり、今見ても名作と言える。三人のお供もとても魅力的。

おまけ:
子供が買った日記帳用のノートの絵柄