2022年9月24日土曜日

叔母の状況

 

杖を突いて歩くが、立ち上がりも歩みもなかなか進まず、従弟夫婦が両側を支えるようにして歩いている。

 おととし、股関節を人工関節に置換する手術を受け、そのあとゆっくりだが歩いていたのを見ていたのだが、先日会った時にはもっと動きが緩慢になり、重くなっていた。

 叔母は、認知症の高齢者を受け入れている施設に入所しているが、その施設内の話なのだろうか。「早く食べなさい!」「ちゃんとやりなさい!」「さっさとどきなさい!」ってどなるのよ、とさんざん話していた。

 そして、次には、「あたしはね、もう、今年で終わりなの。やめるからね。」ばかり言う。つまり施設を退所したいということか。その話ばかりするので、性格のきついスタッフさんにつらく当たられている、もしくはそれを目撃しているのだろうかと、心配になってくる。皆で従弟に、施設のほうに確認する必要があるね、と話していた。

 叔母自身、服用する薬を最近変えたそうだが、変える前はもっと攻撃的になってしまって色々なことに反抗的になり、「もうここを出るんだ!」的な怒りを含んだ態度をとっていたそうだった。もしかするとそちらのほうが叔母の本心がうかがえたのかもしれないが、施設から引き取って世話することはおそらく誰にもできない。薬を変えて、興奮しないようにした、という感じだろうか。

 かわいそうだが、施設をでて自由になりたい、というのが本音だと思われる。母にしても本当はそうなのだが、核家族化の現代、一人で抱え込めるほど介護は楽ではない。

 介護の現場も、人手は足りないし薄給で仕事量は多く大変だという一般的な情報により、スタッフさんも大変だというイメージがある。おそらく施設に相談をしても全面的な改善には至らないだろうとは思われるが。

------------------------------------------------

(後日追記):

叔母は、その場にいる人たちが親類家族でも誰だかわからない、という状態になってしまっているが、家族に対するイメージだけは記録されているようである。

 私がそれぞれを指さしながら、「誰々よ。」と説明している最中、目の前の人が誰だ、というのはあまりきちんと聞いていないし理解もできなくなっているのだが、「お姉さん(母)」と言って母を指さしたところ、「ああ、お姉さん。お姉さんはねえ、まわりのみんなを押しのけて、ほら、聞きなさい!っていう人なのよねえ」と、私の母に対して描いていたイメージのようなものを暴露したのである。

母本人がとなりにいるというのに、それは理解していないようであったが。