2022年9月6日火曜日

地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング  その2 ロベール・クートラス 


(1930生まれ-1985没)フランスのアーティストということで、断頭台のテーマを扱っているようである。

右下の、帽子をかぶった男は、笑い方に邪悪感がたっぷり。悪魔にでも乗り移られたのだろうか、どう見ても善人には見えない。

ダークトーンと縦ににじむ絵の具の筋が、さらに絵のイメージを暗くし、おどろおどろしさを出している。不気味なピエロの絵。


悪魔やピエロの絵もよく描かれている。暗闇にぽっかりと浮かび、こちらを見つめる顔。それは生きていない者を描いたものか。





断頭台で処刑された生首を思わせる絵である。虚空を見つめる目。生きている人の顔のように見えるが、首から下に、体はない。不気味であるが、なぜか目を離せなくなる。