2024年5月4日土曜日

大学病院に行きました その2

 

様々な栄養補給の方法があるようだが、鼻は、鼻や咽頭部の違和感の問題、点滴は、血管炎・感染症を引き起こすリスクもあり長期持続は難しいらしい。なので、胃ろうが最も取りやすい選択肢なのだという。


診察室を後にしてから、母と、一緒に付き添ってもらっているホームの職員さんとで、胃ろうについて話した。母は、もともと尊厳死協会に入り、苦痛を和らげる処置以外には、延命処置はしてほしくないという方針であり、胃ろうも本来は希望したくないという意思表明だったが、まだ生きたいという意欲がある以上は、寝たきりになったとしても胃ろうを希望するだろうということだった。

ホームの職員さんからお聞きした話だが、70過ぎて倒れられて寝たきりとなり、意思表示もできない状態となった方だが、介護のケアが不快に感じたときは、フーッ、などのうなり声はあげるけれどもあとは普通にされていますよ、もちろん死にたい、という感じではないです。との話も聞いた。

ということで、胃ろうを受ける側の意思と、介護する方のごく少ないデータではあるけれども一例の話を聞くことによって、当面は、困った時の胃ろう、というのはほぼ現実的となった。

胃ろうについての問題点・・

一度始めてしまうと、外す場合は殺人行為ととらえられることにより、大問題化してしまう恐れがあるという話をどこかで聞いた記憶があり、死にたくなっても自由に死ねないという、本人にはつらい環境になってしまうのは困る、という話も医師にした。そこでの回答は、本人の意思表示ができなかったとしても、家族と介護施設での会議などで意思確認をきちんと行った上でなら、胃ろうを停止できると思います、とのことだったが。