2024年5月5日日曜日

友人との再会・その2

 オランダ時代は、気持ち的には一番のびのびとして人生の一つのハイライトだったとも思えた日々だったが、やはりそんな中で出会ったイエシカとの再会は、とてもあたたかいものだった(5月4日)。わざわざ電車で宿泊先からこちらに来てくれたのだが、マンションの玄関先でハグをしあった時、とても暖かく、言葉はこの瞬間は本当に要らないなあと思った。こんな私のために涙ぐんでさえしてくれて、とても気持ちがうれしかった。

で、せっかく日本まで来てくれたので、慌てて片付けた自宅を短時間だが公開して、日本のある家庭のマンションの一室です・・、ということでお見せした。(日本の家なので狭いと思われるかなと思ったが、よくわからないがそうでもない風であった。)

その後、メッセージで打ち合わせていたレストランに入り、テーブル席についた。連休で休みの娘も、せっかく短期留学帰りだし英会話の経験のために、同席してもらうことにした。

話題に困らないようにプレゼント用に用意していた写真があったのだが、それは2007年の2月ごろにオランダに家族で旅行した時の写真だった。娘の成人式の着物写真をはじめ、当時住んでいた家、その周辺、イエシカと出会った地元の小学校とその周辺、アムステルダムにあるホテルオークラ、地元の森(Ameterdamse Boss)なども出して見せると、イエシカももちろん知っている地元の風景なので、とても喜んでくれた。

フーベールさんは、日本の寿司はあまり気に入っていないが、馬刺しはとてもおいしく気に入ってしまい、自分の地元に馬の愛好家がいるため、ブラックユーモアなお土産話にしようかと、茶目っ気たっぷりだった。私も、馬刺しはとてもおいしいですよね!と盛り上がってしまった。他には、今現在の話、家族の話、日本やオランダの身の回りの話や、日本のどこを旅行して、これからどこに行くのかなど話した。田舎もかなり旅行していて、毎朝毎食味噌汁とごはんが出てきた、と言っていた。気がつけば会ってから3時間以上経っていた。

イエシカがくれたおみやげの一部。ミッフィー発祥の地は、オランダであるということ。他には私の要望で、オランダの童謡CDもいただいた。私がオランダを去るときに、日本の伝統模様をプリントした、紙でできた入れ子になった箱をあげたのをものすごく大事にしてくれていて、今も家においてあるとのことなので、姉妹品?的な感じで今回は、マトリョーシカもプレゼントした。オランダでは、ナタシャ・ドールと言うようである。ナタシャといえば彼女の姉の名前だが、それとは無関係のようである。


そろそろということで、レストランを出たが、明日の朝にまた飛行機に乗って、北海道に行くということであった。ご主人のフーベールさんが、大橋英児さんという自動販売機をモチーフにした写真を数多く撮影している写真家のファンであり、展示会に買い付けに行くほどであるとのことだが、札幌に大橋さんのアトリエ?があるようである。そこが今回のご主人の訪日の最大目的だとのことで、イエシカがそこに同行する感じになったということ。

とにかく、自動販売機が大好きで(外国人にありがちな、日本のあるアイテムに非常にはまってしまうパターンだろうか)、自宅にも大橋さんの自販機の写真を何枚も飾っているということである。次は、本物の自販機を買うのですか?と聞いてしまったがやはり、奥さんに却下されるだろうという、日本と同じようなシチュエーションだった。

とにかく、駅のほうまで見送り、二人とハグして、フーベールさんともほおを付けあうチークキスをしてからお別れをした。あたたかいハグであった。その二人の暖かさを、しばらくの間かみしめておきたい。