おととい、雨がしとしと降り続ける夜、家の外にあるポストを見に外に出て、ふと目をやると、ポストの下に、長い黒いものがついていた。
あれっ、と思ったら先端に触覚的なものがついていたので、きっとナメクジだろうなと思った。11月も中旬に向かいかけだが、まだまだ長雨や生暖かさの残る今日この頃である。11月なのにナメクジか・・、と思い、割りばしを1本持ち出してからめとろうとした。
ネット画像より。クロイロコウガイビル。 |
さらにアレッ、と思ったのは、伸び縮みはするものの、異様に細長く、真っ黒なので、そんなナメクジもいるのかな?と思った点だが、なにしろ箸一本でからめとろうにも難しく、つるん、と落ちてしまった。
落下して傘立てにぺちゃっ、とくっついてしまい、しまったとあわてた。それを箸でどうにか取り除くも、床に落下した。
そのまま箸でなんとかしようにも回収不可能で、そうこうするうちに真ん中あたりから二つに千切れてきてしまい、塩入りビニールへの回収はどうやら、できなそうだった。(塩で処分予定だった)もうだめだとほっておいて次に目をやると、長く伸びていたため、二つに分かれて復活してしまうのか、ちょっと心配になった。
プラナリアという生き物が、切っても再生するというのを、ずいぶん昔の理科の時間に聞いたのを、ネタ的に覚えていたのだが、こいつもそうなのか・・?と思うとなんだかいやになってしまった。
プラナリア。再生実験の画像。 |
嫌悪感や困惑感が勝ると、考えることとやることがちぐはぐになってくる。
再生能力があるならやってはいけないはずなのだが、なんだかいやになり、割りばしの先端でエイヤッと、黒いそれを4つ、5つにちぎって放置し、家に入った。
多分プラナリアではないだろうし、きっと次の日の天日に干されて乾いてしまうだろうと。
後日、ネットで「長いナメクジ」から検索を進め、こちらのヒルに行きついた。
クロイロは黒い色で、コウガイは何かというと、「笄」という道具らしい。
かんざしや刀剣の飾りに使われたらしい、日本古来(中国から伝わったらしい)の工芸品。調べる元が元のため、なめくじ風に見えてきてしまう。 |