家の脇に植えた木に、ずいぶんと立派な黄色い実がいくつかついていた。なんなのかがわからずに母に聞いたところ、かりんの木であるということがわかった。兄と私が独立して出て行ったあとで、上京・下宿していた従弟と実家の母が、二人で植えたものだということであった。
丸々とした大きな派手な実で、傷んでいないものが一つだけあったので、枝切りバサミで落とした。
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15cm四方はあっただろうか。水で洗っても、外皮がワックスをかけたような、ねっとりとした感じ。香りはキンモクセイ?系の甘い香りがする。 |
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皮をむかずにそのままスライス。柿の実を切っているような感触だが、種部分も実と一緒に切ることができる。ためしにかけらをなめてみると、ただ酸っぱいだけで、全く甘みがなかった。 また、ボロボロッとした黒いものが種らしく、かりんの効能成分なので、捨てずに実と一緒に使う。 |
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簡単にカットしていく。かりんの重量の半分の砂糖を入れて、かぶるくらいの水を入れて煮る。(私は好みで洋酒のジンを少し入れた) |
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かりんがやわらかくなったところで、ざる>アク取り用オタマを使い、実や細かい粒を取り除く。実の「えぐみ」がでるため、取り除く部分をしぼってはいけないらしい。残った汁だけを煮込み、水分を飛ばす。 |
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火をとめてもしばらく泡立ちが続くほど、よく煮込む。砂糖100%ではないので、冷えてもカチカチにはならない。このまま冷やすのがおすすめだと思う。あまり熱いとオブラートが溶けるかもしれない。 |
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「固めのゼリー」状になったかりんを、スプーンで少しづつすくって、用意したオブラートで包む。 |
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オブラートで包んだ後、表面に少しべたつきがあったので、片栗粉を振って、くっつき合わないようにする。(完成) |