2018年11月8日木曜日

おばちゃんのゲタゲタ笑い

 学園祭見学の帰りに、バスに乗って電車の駅に戻る際、おばちゃん集団が乗ってきた。おばちゃん、とは言ったものの、自分とさほど年代が大きくかわらなそうではあったので、少し気にはなった。が、やかましいことこの上ない。ベラベラ大きな声でしゃべりながらも、時折、がっはっはっは(だっただろうか)と、ただただ耳障りとしか言えないような笑い声を発している。

画像はイメージです
わあ、とんでもない軍団に遭遇してしまった、と、見学帰りで疲れていたために余計そう思ってしまったのかもしれない。

 んーどれどれ、と少しだけ会話に耳を傾けてみるものの、内容のなさにあっという間に関心が薄れてしまった。焼きめしを作ってそれをどうしたの、だの、娘や息子がどうした、だの、大声で笑うに値しないような(大声で笑うから本人は楽しくなるのか)内容だった。

 やっと駅について離れられたかと思ったのもつかの間、子供と帰りがけに立ち寄ったイタリアンレストランにこちらが入った後、続いて入ってきてしまったのである。(うわあ・・。ついてこないで・・。)ついてきてしまったものは仕方がないので続けて書くことにする。
 ゲラゲラゲラ、と笑った後、なんやら謎の沈黙が訪れるので、そばにいると非常に疲れる人たちである。ゲラゲラゲラ、・・シン・・・。この落差に気を取られるのだ。

 さて、帰り道にその話になり、おばちゃん達のあのうっとうしさは何だろうとスマホで調べ始めた。おばちゃんになると、羞恥心というものがなくなるため、笑い声も大きくなる、とか、なんとか。いや、それだけではあのおかしな間というのか、異様な空気は説明できない。

 そこで自分なりに考えた。どうしてつまらない、本当に取るに足らない内容の話をした後、ゲラゲラ笑うのだろうか。これは、自分で好き勝手な内容のない話をしてしまった後で、自分でオチをつける、というのか、笑ってごまかす、というのか、そういうものなのではないか、とふと思った。

 子供も、ああいう人たちは、他の人の話を全然聞いてないよね、と見解を述べた。つまり、自分も人の話への聞き手になっていないだけでなく、誰も自分の話なんか聞いていない。よって、自分の好きなことを勝手にべらべらしゃべり、大きな声を出すからみなさん聞いてよ、と。そしてだれも熱心に聞くわけでもなく、自分でがっはっは、と笑って締めくくると。そういうことなのか。