2016年12月5日月曜日

ケロヨン

 先日、「徹子の部屋」に、薬師丸ひろ子さんが出ていた。そのとき?なつかし系キャラ・ケロヨンのことに言及していて、ケロヨンマスコットさんも、被り物姿で出演していた。

 が、ケロヨンは、私はちっともかわいいと思ったことはなかった。なぜなら、それは、トラウマのアイテムだからである。

それが、こちら。ケロヨン弁当箱である。

幼稚園児の女の子にとって、これはちょっといかがなものか。緑のカエルにスポーツカー。女の子らしさのかけらもない。当時の私はこれを人目にさらすのがはずかしく、見られて何かを言われるのがとてもいやで、いつも弁当袋から隠すように出して使っていた。

 小さかった自分は素直なおとなしい子で、母親がこれ、という通りにしてはいたが(親は、楽で育てやすい子だと思っていたようだが)、じつは外では、それらを恥に思ったり、自分のマイナス点に感じていた・・。

 おとなしいまじめな子だったのに、と、とある犯罪者を見つめる身内や親類縁者のインタビューを思い出すが、本人の心の闇は、親からは見えないものである・・。と、言ってやりたい。

 それはちょっと大げさかもしれないが、とにかく、本当に、本当に、この弁当箱を人に見られるのが、当時いやでたまらなかったのである。親のセンスを疑う。そしてこのことをきれいさっぱり忘れ去っている当の親は、ケロケロパーである。