2019年9月11日水曜日

母のトーストとマーガリン

 母はとても風変りである。トースターの話から、脇道にそれそうだったので、記事を分けて記載する。

 母はしょっちゅうトーストを焼くが、必ず「半黒焦げ」になるまで焼いたそれに、「バリバリ!ガリガリ!」と音が立つほどマーガリンを塗り込むのだ。本人の言う理由は焦げかけのパンが好みで、塗るときにガリガリ音がしないとつけた気がしないから、だそうだ。変人度も高いが、発達障害ゆえの感覚やこだわりだと割り切り、触れないことにしてある。

 だが、家のマーガリンには苦い思い出がある。子供時代にそれを使いなさい、と言われて使わざるを得なかったが、マーガリン入れのマーガリン、それには一面に焦げたパン粉がいっぱいこびりつき、マーガリンヘラにも焦げたパン粉がいっぱいついていて、まずまずしい感じであった。そのため、ちょっとげんなりさせられていた記憶を思い出したのだった。本人に悪気はないのだろうが、感覚がおかしすぎるのだ。

(焦げた)パン粉だらけのバター、もしくはマーガリンで検索したところ、世界中のどこを探してもそれらしき画像は存在しなかった。うちの母だけのオリジナル品なのだろうか。