2019年10月23日水曜日

心神耗弱状態で就労していた派遣社員さんの話

知り合いで、地方の派遣会社の採用を担当している人がいて(この人も契約社員もしくは派遣社員。今どきは、正社員以外でもこういった仕事を任されるようである)、以前、世間話的ではあったが、こんな話をきいた。

 もともと何かしらがあった若い女の子(うつ?ひきこもり?)の親がなんとか就労させようとして派遣会社で面接を受けさせた。そのときには小康状態にあったかは知らないが、いったん採用となり、そのあとで派遣社員用の寮、というのがあり、そちらも手当した。

 ところが、日がたつにつれ、だんだんその子の状態がおかしい、というのがわかった。職場への順路が全く覚えられず、行かれなく、迷子になる。トイレにすらたどり着けない、とも言っていただろうか。
 泣きながら歩き、しかも服装がおかしな感じに乱れ、背中をだしてズボンもずり下がり、下着もはみ出しながら、涙と鼻水をダラダラと垂らしながらよろよろ歩いており、これはもう就労どころではない、といった状況になってしまったらしい。お父さんとお母さんが寮までお迎えに来て、おしまい。


マネキン写真。実際に絵や写真を見たわけではないため、どういう状況なのかよくわからない。
自分に強いストレスが加わったとき、正気を失ったりパニックなどの異常反応が出るかどうかが、やはり健常者と精神障害者の違いかもしれない。

 (地方の?)派遣会社だと、ときおり問題を抱えた子の話があるらしく、その知り合いは、面接に来たその子らをなだめすかしながら?ときには相談に乗ってやりながら就労の手助けをしているんだとか。

 が、おそらくであるが、今回の話の子がこの先外で一般企業に就労するのは困難があるだろう。精神的混乱から立ち直るにも少々時間がかかるかもしれない。ほかの話になるが、重度の自閉症となると、自立生活はほぼ無理なので、グループホームに入れるなどして、親が一方的に支える以外に方法はなくなる。なるべく子供に財産を残したり、なんらかの援助をうけるしかない。

 多少働ける場合、低収入であってもクリエイティブその他のフリーランスになれるのなら、在宅で仕事をしたほうが良い気がする。クラウドワークス、ランサーなどのクラウドビジネスのサイトもあるが、即戦力のものばかりなので、違う形態で在宅支援のできるものがあると、なお良いのだろうか。また、それも一つの仕事としてアリだと思う。