ケーブルカーに乗って山の斜面を登り、着いたところから歩いた。
「トビリシの母」は、頂上を背にして崖っぷちに立っているため、正面からの写真がとれない。 |
像の根元のQRコードを読み取ったときに出た画像。正面からだとこんな感じらしい。結構、筋肉質である |
トビリシの母のそばで写真撮影をしていた後くらいに、ガイドをしていますというおじさんが近づいてきた。いや、自分たちで十分楽しめているし、地図を見ながら気ままな観光をしているから必要ないです、、というのが本音であったので、最初は断っていたが、このおじさんは意外に日本語も話せていた。(ときおりピントが外れることもあったが)で、ガイドの料金が6リラ(330円くらい)でと言っていたのだが話している間にじゃあ、料金タダでいい、と言い始めた。えっ、いいの?と思いながらじゃあということで、ナリカラ砦まで案内をおねがいすることになった。(たぶん??ヒマを持て余している)おじさんは歯がたくさん抜けていて、ニカッと笑うと、口の中に数本の細くなった前歯が見えるばかりであった。だが、とてもいい人で終始にこやかに付き添ってくれていた。
おじさんのガイドで覚えているのは道中、とある家の前で、ここがツァラトゥストラがいた家だという話だったが、そのおじさんの話だと、ゾロアスター教関係者(幹部?)だということだった。読んだこともないが、「ツァラトゥストラはかく語り」という本がある、ということだけは知っていたのだが、同じ人かどうかまではわからない。
結構な坂をどんどんと上り、砦のてっぺんまで案内してもらい、頂上にある教会に入った。気に入った小さなイコンがあったので、一つ買った。ここまで来ていただき申し訳なかったので、少しだけガイド料をお渡しした。
おじさんと途中まで砦を降りたが、降りるスピードが違う(おじさんが早い)ので、先に行っていいですよ、とお礼を告げて別れた。
このあと、ドラマシアターの建物を見たいということで、バスに乗ったところ、途中で降ろされてしまった。ええ、と言って仕方なく降り、バス停で娘と話していたら、同じバスから降りてきたおばあさんに話しかけられた。数学の先生をしていた、というそのおばあさんは、とても親切に、私の手にペンでバスの番号を書いてくれて、あっち側に渡って乗りなさい、とさんざん何度も言ってきた。英語はあまり話せなかったが、オランダ語のドゥリー・トヴェイ・ヌオ(320)にとても近い言葉(たぶんドイツ語)を口にして手にもボールペンで書いてくれたので、320番のバスに乗って、ということはわかった。というやりとりもあった。とても素朴な雰囲気の人たちなのだが、とにかく親切に教えてくれたりするのである。
画像の右側に小さく白く光るのは、「トビリシの母」。 |